バンコクのチャオプラヤー川にゴミ投棄、クルーズ船の運航停止処分へ

【2025年2月27日】バンコクのチャオプラヤー川でクルーズ船「ロイヤル・ギャラクシー・クルーズ」がゴミを投棄した問題で、運航会社の責任が問われています。運輸省は調査を指示し、船長の免許を停止し、刑事告発の手続きを進めています。

事件は、DJのCarla PorterさんがSNSに投稿した動画を通じて明るみに出ました。動画には、船の複数のスタッフが川にゴミを捨てる様子が映っており、社会的な批判が高まっています。問題のクルーズ船（登録番号660001070）は、旅客およびレストラン船であり、「ハッピー・インターナショナル・トレード」社が所有しています。

運輸省のマナポーン副大臣は、事態を重く受け止め、海事局に緊急調査を指示しました。海事局は現場の確認を行い、船長の運航免許（船舶免許）を即時停止しました。また、船長および関係者に対し、タイ国内水域航行法（1913年制定）第119条違反で刑事告発の手続きを進めています。この法律では、最大6か月の禁錮刑または1万バーツ以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。

事件が発生したのは2月26日19時ごろで、バンコク橋付近のチャオプラヤー川でゴミが投棄されたことが確認されています。海事局局長は、パーククローンサン警察署と協力し、証拠収集と現場検証を進めています。さらに、海事局は関係機関と連携し、「タイ船舶協会」およびチャオプラヤー川の旅客船運営事業者と会議を開き、環境保護および安全管理の強化策を講じるとしています。

今後、チャオプラヤー川や運河、海域でのゴミ投棄や水上の安全違反を発見した場合は、海事局のホットライン1199（24時間対応）に通報できます。