「タイランド・サマーフェスティバル」で7カ月にわたる観光促進キャンペーン

©タイ国政府観光庁

タイ政府は「タイランド・サマーフェスティバル」を開始し、年間を通じた観光の活性化を目指す7カ月間のプロジェクトを発表しました。ぺートンターン・チナワット首相は2025年2月26日、ソラウォン・ティアントン観光・スポーツ大臣、スダーワン・ワンスパキットコーソン文化大臣とともに、このキャンペーンを正式に発表しました。

このプロジェクトは、「アメージング・タイランド グランドツーリズム＆スポーツイヤー2025」の一環として、2025年3月から9月まで開催されます。観光のピークシーズンを超えて安定した観光活動を維持するため、一連のフェスティバルが展開される予定です。

「7カ月、7つの魅力 サマーフェスティバル」というコンセプトのもと、様々なテーマのイベントが開催されます。例えば、4月11日から15日までバンコクのサナームルアンで開催される「マハ・ソンクラーン・ワールド・ウォーターフェスティバル2025」では、ユネスコ無形文化遺産に登録されたタイのソンクラーン（タイ正月）の伝統を大規模に祝います。そのほか、プライドイベント、文化ショー、音楽フェスティバル、スポーツイベント、フードフェスティバル、クリエイティブアートの展示など、多彩なイベントが全国各地で行われ、主要都市だけでなく新興観光地にも観光の恩恵が広がるよう計画されています。

このキャンペーンでは、国際的なイベント主催者との協力を通じて、地元のフェスティバルを世界的に認知されるイベントへと発展させることを目指しています。大規模な音楽フェスティバル、グルメイベント、スポーツ大会などを通じて、タイをエンターテイメント、文化、レジャー観光の主要な目的地として確立することを狙っています。政府関係者は、このキャンペーンによって数百万人の国内外からの観光客を呼び込み、観光需要を喚起し、地域社会に経済的な恩恵をもたらすことを期待しています。

観光業がタイのGDPの14%以上を占める中、政府は現在、インフラ開発や持続可能な産業成長を支える長期戦略に重点を置いています。「タイランド・サマーフェスティバル」は、3兆5000億バーツの観光収益を生み出すと予測されています。