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©国立公園・野生動物・植物保全局
タイ芸術局と国立公園・野生動物・植物保全局は2025年2月24日、プラチュワップキーリーカン県のカオ・サムローイ・ヨート国立公園で先史時代の人骨と洞窟壁画を発見したと発表しました。
この発見は、タイの考古学における重要な成果であり、世界の古生物学者にとっても貴重な新たな証拠となるものです。調査は2020年に洞窟内で壁画が発見されたことをきっかけに始まりました。研究者らが壁画周辺を発掘したところ、石斧や貝殻、動物の骨、植物の種子などが見つかり、先史時代の人類の存在を示すものと考えられました。その後、さらに地中2メートルを掘り進めた結果、人骨が発見されました。
歯の分析によると、この骨は6歳から8歳の子どものものであると推定されていますが、性別は特定されていません。遺骨は「Pangpond」と名付けられ、年齢を特定するために米国の研究所へ送られました。その結果、約2万9,000年前、氷河期の時代に属するものであることが確認されました。
現在、地質学者や洞窟学者が芸術局と協力し、土壌層の調査やさらなる年代測定を進めています。研究の進展によって、この発見についての詳細な知見が得られることが期待されています。今後、この地域は自然と教育を兼ね備えた観光ルートとして整備される予定です。
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