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タイのマリット・サギアムポン外務大臣は、安全保障、犯罪防止、経済発展に関する高官協議のため、ミャンマーを訪問しました。今回の訪問は、ミャンマーのタン・スエ副首相兼外務大臣の招待によるもので、ミャンマー国軍司令官ミン・アウン・フライン上級大将を含む要人との会談が行われました。
協議では、国境を越えた犯罪問題について話し合われ、両国は麻薬密輸、オンライン詐欺、人身売買対策のために情報共有と取り締まりの強化で合意しました。タイ当局は、タイ国民を標的としたコールセンター詐欺の摘発を進めており、越境犯罪ネットワークを取り締まるための合同作戦も計画されています。
また、環境問題についても協議が行われ、とくにタイ北部とミャンマーの大気汚染に影響を与えている越境煙霧(ヘイズ)問題が取り上げられました。さらに、サイ川とルアック川の水資源管理についても話し合われ、洪水対策の強化と持続可能な水利用の確保を目指すことで一致しました。
国境警備と経済協力も重要な議題となり、紛争の発生しやすい地域の安定化や、国境を越えた貿易・投資の拡大について意見が交わされました。両国にとって利益となるインフラプロジェクトが取り上げられ、経済関係の強化と地域発展が推進される見通しです。
マリット・サギアムポン外務大臣は、タイがミャンマーの社会経済的発展を支援する姿勢を改めて表明し、教育や職業訓練プログラムを通じた協力を強調しました。また、長年にわたる外交関係と、地域共通の課題への協力が両国の関係を支えていると述べました。
■MFA Minister Visits Myanmar for Security and Economic Talks
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