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タイ東北部ウドンタニ県に位置するプー・プラ・バート歴史公園が、2024年7月27日にユネスコの世界文化遺産として正式に登録されました。これを記念し、2025年2月28日に同公園にて盛大な祝賀イベントが開催されます。
プー・プラ・バート歴史公園は、ウドンタニ県の西部に広がる歴史的な遺跡群です。公園名の「プー」は「山」、「プラ・バート」は「聖足跡」を意味し、9〜11世紀には仏教の祭事場として使用されていました。公園内には、長年の浸食作用によって形成されたキノコ型の奇岩や、岩壁に赤い塗料で描かれた先史時代の壁画が点在し、当時の人々の生活や宗教的な儀式を今に伝えています。また、地元の伝承に基づいた奇岩も多く、見どころの多い遺跡公園となっています。
プー・プラ・バート歴史公園は、「ドヴァーラヴァティー時代のシーマ石の伝統の証」として世界遺産に登録されました。これは、タイ国内で8番目、ウドンタニ県では1992年に登録されたバンチェン遺跡に続く2番目の世界遺産となります。
この世界遺産登録を祝し、2025年2月28日16時より、プー・プラ・バート歴史公園にて記念式典が行われます。式典では、伝統文化パフォーマンスの披露、国王陛下に敬意を表したルアンプン(イエロースター)樹の植樹、世界遺産エンブレムと観光促進のための標識の設置が予定されています。また、特別な宗教儀式として僧侶による祝福の読経も執り行われます。
タイのスダーワン・ワンスパキットコーソン文化大臣は、文化遺産を経済発展の原動力とし、地域社会の持続可能な発展を目指す方針を示しています。今後もさらなる世界遺産登録を推進し、文化遺産を観光資源として活用することで、地域経済の活性化と雇用創出を図るとしています。
所在地: Baanphue District, Udon Thani 41160
営業時間: 毎日08:00〜16:30
入場料: 100バーツ(要ガイド同行)※電動バギー利用可(100バーツ/台)
アクセス: ウドンタニ市街から約54km、車で約1時間半。ランシナ・マーケットからウドンタニ〜バンプー行きバス利用。
公式サイト: プー・プラ・バート歴史公園
タイ国政府観光庁情報: 観光情報ページ
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