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【バンコク発】タイ警察は2025年2月17日、バンコク都内でエスコートクラブの運営に関与したとして、18歳の少女を逮捕しました。このクラブはエスコート嬢を中国人の男らに紹介し、売春を仲介していたとみられます。
事件は2月10日夜、バンコク・バンカピ区のホテルで発生しました。22歳のタイ人エスコート嬢が、中国人の男と滞在中に「ケタミン」や「ハッピーウォーター」と呼ばれる薬物を摂取し、その後意識を失い死亡しました。警察の調べによると、被害者はエスコートクラブを通じてこの仕事を依頼され、業務内容には薬物摂取が含まれていたといいます。
逮捕された18歳の少女は、約1,000人のエスコート嬢を管理するクラブの運営者とされ、顧客から直接金銭を受け取り、所属する女性たちに報酬を分配していたとみられます。彼女には警察官のボーイフレンドがおり、捜査の公平性に疑念が持たれています。
事件発覚後、タイ警察は情報を伏せていましたが、SNSで暴露されたことで広く知られることとなりました。被害者の母親は、公正な捜査が行われないのではないかと懸念しており、警察官が「50万バーツ(約210万円)の慰謝料を受け取るか、法的措置を取るか選べ」と迫ったと主張しています。この交渉を行ったとされる警察官についても、不正の疑いがもたれており、関係者の証言や金銭のやり取りが記録されたチャット履歴の解析が進められています。
一方、事件の中心人物である中国人の男は現在も行方をくらましており、警察は彼がバンコクまたはその近郊に潜伏している可能性が高いとみて捜査を進めています。
逮捕された少女は、売春仲介の罪で起訴され、保釈を申請せず女性刑務所に収監されました。捜査の進展次第では、人身売買の罪に問われる可能性もあります。警察は今後、エスコートクラブの運営実態を詳しく調査し、関係者への取り調べを進める方針です。
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