|
|
アジア最大級のオールジャパンイベント「JAPAN EXPO THAILAND 2025」にアイドルグループのスタッフとして参加した、“流浪のバンドマン”西田健児(ケンジ)。バンコクの町を散歩も兼ねて一人散策していたところ、「ケンジさん!」と道端で声をかけられました。振り向くとそこには、見覚えのあるヲタク(アイドルファンの通称)がテーブルで寛いでいるではないですか。「おおー、オーフェルじゃないですか久しぶりですね!」と反応をするも、どこか少し沈んだトーン。「ちょっと雰囲気が暗いですかね。なにかあったんですか?」と聞いたところ、「バンコクで財布をスられました…」と回答するオーフェル。こりゃ記事にするしかないでしょというわけで、急遽インタビューを決行させていただきました。
ケンジ:どんな状況でスリに遭ったんですか?
オーフェル:タイに着いて2日目の朝、その日は夜のオフ会までは時間があったので、それまで遊び回ろうとしてました。朝ごはんをホテルのビュッフェで済ませ、ホテルからセントラルワールド前のビックCに向かってました。
ケンジ:はい。
オーフェル:でもまずは買い物の前に換金しなきゃと換金所に向かっていたところ、気付いたらリュックの財布が入っていたチャックが開いてました…。まさかのスリ…。
一番手前のジップポケットに財布を入れていた。
ケンジ:財布にはどのくらいお金が入ってたんですか?
オーフェル:財布には日本円の現金が約7万と、空港で両替した300タイバーツ。クレカと銀行キャッシュカードなどが入ってました。
ケンジ:うわー。けっこう入ってましたね…。痛い。
オーフェル:銀行のカードは前日にお金を下ろせたら家においてくるつもりだったのですが、下ろせなくてそのままタイに持って来てました。反省です…。
ケンジ:パスポートは大丈夫でしたか?
オーフェル:パスポートはいつもバックの奥に入れてたので大丈夫でした。初回のタイ遠征の時は財布もバックの奥に入れていた気がします。
ケンジ:僕もパスポートと現金はバッグの奥に仕舞う派です。
オーフェル:1年ぶりのタイで、前日も友人のタイ人オタクに会って既に満喫気分だったので油断してました…。
ケンジ:まさか、自分がスリ被害に遭うとは思わないですよね…。スリに遭った後、どう対処と行動しましたか?
オーフェル:まずは財布を忘れただけかもしれないとホテルまで急いで戻りました。
ケンジ:確かに。僕も同じ状況だったら「スられた!」と思うよりも、どこかに置き忘れてるかもと自分のそこまでの行動の記憶をたどりますね。
オーフェル:そうですよね。リュックに財布を入れた記憶はあったので、なにかのはずみに一度財布をリュックから出したのかも? とホテルに戻り部屋を確認しましたが、やはり見つからず…。 その瞬間、スリに遭ったと確信しました。
ケンジ:なるほど…。
オーフェル:初めての事でかなり気が動転しましたが、まずはクレカを止めて不正に使われないようにしました。 その後、友達のタイ人のヲタクに連絡。大変申し訳なさを感じながらも現地の警察署まで付き合ってもらって、被害届を出しました。
ケンジ:被害届の手続きは大変でしたか?
オーフェル:多分…。日本の警察と同じ感じで、いつ/どこで/どんな風に、みたいなのを聞き取りされてたと思うんですけど、なんせタイ語が分からないので…。
ケンジ:確かに…。
オーフェル:1人で来てたと思うとゾッとしますね。それに絶対に1人だったら倍以上は時間が掛かっていたと思います。本当にタイ人の彼には感謝です!
ケンジ:タイ人の友人がいたのが不幸中の幸いですね…。ちなみに、タイ人のヲタク友達はなんて名前ですか?
オーフェル:びーちゃん、っていうタイ人のヲタクです。
ケンジ:びーちゃん…。う~ん…、画像とかありますか?
オーフェル:あります…。えっと、彼です。
笑顔から優しさがあふれ出てますな
ケンジ:あー! はいはい見たことあります! いつもニコニコして楽しそうにしてる礼儀正しいタイ人ですね。彼がびーちゃんかー。覚えました。持つべきものはワールドワイドなヲタク仲間ですね。
オーフェル:びーちゃんが日本に来た時には絶対に恩返しします!
ケンジ:いいですね恩返ししましょう! それで…。警察署に行った後は?
オーフェル:その後は、保険会社にも一応連絡しました。
ケンジ:おお。旅行保険に入ってたんですか?
オーフェル:はい。保証内容的に保証がありそうな物はなかったのですが、念の為に。
ケンジ:なるほど。ちなみにタイ遠征は何回目だったんですか?
オーフェル:タイに来たのはこれで5回目。知らないうちに慢心していたのだと思います。相当な金額を持っていたのに注意が足らなかったでしたし、なにより周りの友達に迷惑をかけてしまったので本当に反省です…。
ケンジ:あ、そうだ! 今回の反省を活かして、タイ遠征初心者に向けて、スリに遭わないためのまとめをお願いします!
オーフェル:リュックやバックは身体の前に! 目に見える位置に身に付けることを忘れずにしましょう。僕のように慣れていても油断は大敵です。ジャパンエキスポが無かったら涙に暮れての帰国になるところでした(笑)
ケンジ:うーむ。これぞ山あり谷あり。
オーフェル:あと、日本から来たI-GETヲタクの友人達にもめちゃくちゃ助けられました。心配の言葉を掛けてくれたり、とりあえず遠征を楽しめるようにお金を貸してくれたりと大変助けられました。ヲタク友達のみんなに感謝した今回の遠征でもありました。
ケンジ:スリに遭ったはずなのに、なんだかとってもいい話になりましたね!
***
ケンジ:せっかくなので、もう少しインタビューをお願いします。時間は大丈夫ですか?
オーフェル:大丈夫です!
ケンジ:せっかくなので、オーフェルが推薦する、タイにライブをしに来てほしいアイドルグループ、また、推しているタイのアイドルなどありましたら、その理由も一緒に聞かせてください。
オーフェル:僕はI-GET※のグループが好きなのでI-GETが来れば満足してしまうところもあるのですが(笑)
※READY TO KISSやSAY-LAが所属。ケンジ氏がスタッフとして入ることも
ケンジ:あら。ありがとうございます。
スリに合った直後にREADY TO KISSとSAY-LAのI-GET合同オフ会に参加した一枚。スリに遭ったオーフェル氏に変わって泣いているメンバー
オーフェル:レディキス(READY TO KISSと)のタイのライブはとにかくめちゃくちゃ熱いんですよね! 特に野外のステージはみんなでコールしたりMIX打ったり、マサイでジャンプしたりで会場が一つになってる感じが最高にたまらないです!!
ケンジ:あれは最高ですよね!
オーフェル:終わった後はいつも『タイ最高!!』ってなってます(笑)
ケンジ:僕もです(笑)
オーフェル:あと、今のレディキスは一昨年(2023年)、昨年(2024年)に主力メンが卒業して、また新しく生まれ変わったレディキスって感じなんですけど、もしりょうこちゃんや木村ゆみかちゃんを中心としてメンバーが一丸となって頑張っているのが伝わって来るので、たくさんの人に見て欲しいグループです。
ケンジ:あら! 全体をちゃんと見てくれてますね。
オーフェル:推しメンの牧野広実ちゃんが卒業して、一時期はヲタクを休止したのですが、またレディキスに通い始めたのは、みんなの頑張りがいいなって思えたのが大きな理由です。
ケンジ:おおー。
オーフェル:あと現場の雰囲気はめちゃくちゃ良いです! 良い意味でギスギスしてないし、コールも平成感が溢れるコールなので初めての人でも来やすい現場なのかなと。若い人は居ないですけどもっと良さが広まって来て欲しいです!
ケンジ:めちゃくちゃレディキスを褒めてくれてありがとうございます。えっと、他にタイに来てほしいグループはありますか?
オーフェル:個人的にはロックテイストな楽曲が好きなので、UNBS(アンビス)さんとか来てくれたら更にうれしいです。
ケンジ:あー確かに。UNBSのあのロックな楽曲も、タイでめちゃくちゃ盛り上がってリフトが上がりそうですね。
オーフェル:あとタイのアイドルはそんなに詳しくないのですが、SAY-LAのしおまるのファンだったErin(エリン)ちゃんが去年からStellagrima*(ステラグリマ )というグループで活動をしているので頑張ってほしいですね
日本語が堪能なエリン X @Erin_Stella_
ケンジ:Stellagrima*のErin…。タイのアイドルを紹介してくださいっていうと、最近よく聞く名前です。Stellagrima*のライブを見なきゃですね。ええと、5回もタイ遠征してしまうほどの、タイ遠征の醍醐味はなんですか?
オーフェル:タイのライブはとにかく熱い! 楽しいの一言ですね!! 日本のライブも勿論楽しいのですが、現地のタイ人や同じくタイに来た香港とか他の国の人達と、生まれた国が違くても一緒になって音楽を楽しめるってところが本当に素晴らしいとと思います。
ケンジ:本当に!
オーフェル:ジャパンエキスポでしか会えない外国人のオタク友達も居るので、タイ遠征はその辺も楽しみにして来ています。
ケンジ:いいですね! そういうの楽しいですよね!
オーフェル:日本のフェスも似ている所はあって、いつものライブとは違うフェスという非日常的な所がより高揚感を高めているのかなって思います! そして何より推しメンや推しグループのみんなも楽しそうなのがまたうれしいところです。
ケンジ:タイ遠征はみんながハッピーになれて最高ですよね。でももう今後はスリに遇わないことを祈ってます。
オーフェル:気を付けていきます!
ケンジ:インタビューありがとうございました!
オーフェル:ありがとうございました!
関連記事
新着記事