バンコクのホテルでフリーランス風俗嬢が死亡、中国人観光客に逮捕状

バンコクのホテルでフリーランスの風俗嬢が死亡しているのが発見された事件を受け、タイ警察は中国人観光客に対して逮捕状を発行しました。女性は薬物の過剰摂取が原因で死亡したとみられており、観光客には過失致死の容疑がかけられています。入国管理局にも通知され、国外逃亡を防ぐ措置が取られました。2025年2月16日の各報道が伝えています。

事件は2月10日に発生しました。ホテルのスタッフが通報し、112号室のベッドの上で上半身が裸の状態の女性の遺体が発見されました。警察がホテルの監視カメラを確認したところ、中国人観光客が2月9日午後11時16分にチェックインし、女性は2月10日午前2時51分に部屋へ入りました。その後、午前6時16分に観光客が部屋を出たまま戻らなかったことが確認されました。

同日朝、女性の母親がバンコクのチョクチャイ警察署に被害届を提出し、警察は刑事裁判所から逮捕状を取得しました。

一方、SNS上では事件に関する情報が拡散されています。あるFacebookページによると、事件の数日前にLINEグループで「NV」というコード名でフリーランスの性風俗嬢を募集する投稿があったということです。投稿には、中国人観光客向けのエンターテイナーを募集し、「客と一緒にハイになるために薬を使用することが条件」と記されていました。

報道によると、女性はこの仕事を引き受ける際に薬の使用を拒否できるか問い合わせましたが、仲介業者から「必須」と伝えられ、「少量だけ摂取するように」と指示されていたということです。「NV」は「Entertainment VIP」の略で、酒の提供や接待の後に性的サービスを提供することを意味する隠語として、フリーランスのエンターテイナーや性風俗嬢の間で広く認識されているとされています。