タイ政府、ウコン（ターメリック）市場の成長を促進～美容・健康製品の輸出強化へ

タイの農業・協同組合省、商務省、その他の関連機関は、農業分野の発展を促進するための取り組みを進めています。最新の施策として、ハーブ製品の起業家を支援し、タイ産ウコン（ターメリック）を活用した美容・健康関連製品の輸出ポテンシャルを強化する方針を打ち出しました。2025年2月16日にタイ広報局が伝えています。

ウコンは、抗炎症作用や抗菌作用などのスキンケア効果が認められる、高い価値を持つ薬草として知られています。2024年の世界のウコン市場は約79.8億バーツ（2億4200万米ドル）と評価されており、タイはそのうち5.6%のシェアを占めています。今後、市場は成長を続け、2027年までに世界市場は100億バーツ（2億9500万米ドル）を超えると予測されています。一方、タイ国内のウコン市場も年平均成長率11.4%で拡大し、2027年には550百万バーツ（1600万米ドル）に達する見込みです。

現在、タイで登録されている化粧品のうち、ウコンを含む製品は2.06%にとどまっており、今後の成長の余地が大きいと考えられています。こうした可能性を踏まえ、政府はウコンを「ハーブチャンピオン15」の一つに指定しました。国際基準を満たす多様な製品の開発を進めることで、ウコンを世界的に認知されるハーブ製品として確立し、長期的な市場価値を向上させることを目指しています。