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中国の春節旅行、タイが王座を失い日本がトップに

2025年2月13日 配信

2025年の春節期間中、中国人旅行者に最も選ばれたのは日本でした。これまでこの時期の人気旅行先はタイでしたが、今年は日本がその座を奪いました。2025年2月12日の各報道が伝えています。



日経アジアによると、2月4日までの春節休暇の8日間で、日本への旅行予約は前年の2倍に増加しました。国連世界観光機関(UNWTO)のデータでは、2024年の訪日外国人数は3,687万人で、タイの3,555万人を上回っています。日本の観光業の成長には、中国人旅行者の増加が大きく影響しているとみられます。

オンライン旅行代理店Trip.com Groupのデータでは、春節期間中の中国からの海外旅行は前年比30%増となり、日本が最も人気のある渡航先となりました。Dongcheng Travelの調査でも、日本はマレーシア、シンガポール、韓国、タイを抑え、最も多くの旅行者を集めています。

中国民間航空局によると、春節期間中の中国本土発の国際線旅客便は前年同期比24.6%増加しました。中国東方航空は日本路線の便数を54%増やし、旅客数は71.2%増加。春秋航空も国際路線を76%拡大しました。海外のホテル予約も好調で、日本を含む主要観光地では前年同期比300%以上の増加を記録しています。

ビザ要件の緩和と円安の影響もあり、中国人観光客の訪日数は2025年に前年比33%増の930万人に達するとJTBは予測しています。日本政府は2030年までに訪日外国人旅行者を6,000万人に増やす目標を掲げていますが、中国人観光客の消費額確保が課題となりそうです。

一方、タイでは中国の俳優・王興(ワン・シン)さんが映画撮影のために訪れた後、ミャンマーのシュエコッコで行方不明になった事件がSNSで話題となり、安全面への懸念が広がりました。シュエコッコはカジノやオンライン詐欺、人身売買で悪名高い地域とされており、この事件がタイのイメージに影響を与えた可能性があります。

また、台湾の女優・バービー・スーさんが春節中に日本で亡くなったというニュースもSNSで広まり、「日本のインフルエンザ」というワードが微博(Weibo)でトレンド入りしました。しかし、これは流行性感冒ではなく感染力もないため、日本への旅行需要には大きな影響を与えていないようです。

2025年の春節旅行市場では、日本がタイを抜いて中国人旅行者に最も選ばれる旅行先となりました。格安航空券、円安、ビザ緩和が日本の人気を押し上げる一方、タイは安全面の懸念が影響した可能性があります。

 

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