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プーケットで台湾系犯罪グループを摘発、違法オンラインカジノの資金洗浄システムを運営

2025年2月12日 配信

タイ警察サイバー犯罪捜査局は2025年2月11日、南部プーケットで台湾系犯罪グループを摘発しました。違法オンライン賭博サイトの資金ルートを隠すPAYMENTシステムを構築し、タイ人と共謀していたことが判明しました。



ぺートンターン・チナワット首相は、オンライン犯罪対策を最優先課題として掲げています。この方針のもと、警察庁が指揮を執り、サイバー警察が捜査を進め、今回の摘発につながりました。

捜査の結果、違法オンライン賭博サイト「GoatBet178」「Icb365」「Lavaslot777」など多数のサイトが関与していることが明らかになりました。サイトの口座に入金があると、数十の口座へ瞬時に分散送金される仕組みが確認され、従来の「名義貸し口座」とは異なる高度な資金洗浄手法が用いられていました。

台湾系犯罪グループは、「tsn7.yourpay」という金融システムと、Android・iOS対応の「Tsnupay」というアプリを開発し、タイ人を雇って「名義貸し口座」を開設させ、顔認証を利用した資金移動を行っていました。これにより、違法賭博サイトからの送金を匿名化し、資金の流れを追跡しにくくしていたとみられます。

捜査の結果、台湾系犯罪グループがプーケットに潜伏し、高級住宅やコンドミニアムを拠点として活動していたことが判明しました。彼らは頻繁に拠点を変えながら捜査を逃れていましたが、警察は証拠を集め、最終的に29人の逮捕状を取得しました。

2月10日午後、サイバー警察はコーカオの高級住宅を家宅捜索し、台湾人3人、タイ人3人の計6人を現場で逮捕しました。押収品は、スマートフォン119台、パソコン2台、銀行通帳19冊、MDMA(エクスタシー)6錠、ケタミン74.5gなどです。台湾人容疑者らは、システムが24時間稼働し続けるようスマートフォンを管理し、不正送金の際にはタイ人が顔認証で送金する仕組みを運用していたとのことです。調査によると、1日あたり約1,000万バーツ(約4億円)の不正送金が行われていたとみられます。

台湾人被告の一部は、台湾の犯罪組織から依頼を受け、タイでシステム運営を担当していたと供述しています。月給50,000バーツ(約20万円)を受け取り、24時間体制で交代勤務をしていたとのことです。タイ人は、「名義貸し口座」開設1口座につき2,500バーツ(約1万円)を受け取り、さらに顔認証による送金代行で月給20,000バーツ(約8万円)を得ていました。

逮捕者には、違法オンライン賭博の運営、資金洗浄の共謀、口座の売買・譲渡の仲介、犯罪資金に利用されると知りながら口座・電話番号を提供した罪、違法薬物の所持・販売の罪が適用されています。

サイバー警察は押収した証拠品やスマートフォンの解析を進め、さらなる関連組織の追跡を行っています。今後、さらなる摘発が行われる見込みです。

 

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