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一部のタイ人の間で反ミャンマー労働者感情が拡大か

2025年2月10日 配信

近年、タイ国内でミャンマー人労働者に対する否定的な感情が広がっていると、タイの公共放送「Thai PBS」が2025年2月9日に報じました。特にソーシャルメディア上では、ミャンマー人がタイの雇用や社会福祉を圧迫しているとする批判的な声が増加しているといいます。



タイには推定300万~600万人のミャンマー人労働者が在留しており、工場、建設業、漁業、飲食業などの分野で重要な役割を果たしています。しかし、一部のタイ人の間では、彼らがタイ人の仕事を奪っている、あるいは医療や社会保障を圧迫しているとする不満が高まっています。

Thai PBSによりますと、タイとミャンマーの関係改善に取り組む活動家が出演したテレビ番組には1,600件以上のコメントが寄せられ、その多くがミャンマー人労働者に対する否定的な意見だったということです。「ミャンマーがタイを飲み込んでいる」「外国人がタイの仕事を奪っている」といった書き込みが目立ち、移民排斥を求める声も見られました。

しかし、タイ経済の多くの分野はミャンマー人労働者なしには成り立たないのが現実です。低賃金の仕事はタイ人にとって魅力が薄く、多くの業種で外国人労働者に依存しています。また、正式な雇用形態の労働者は税金を納め、社会保障の対象にもなっています。

この問題について、専門家は「タイは歴史的に移民国家であり、ミャンマー人労働者を排斥するのではなく、統合を進めることが重要です」と指摘しています。さらに、タイ政府がミャンマーの内戦終結に向けた役割を果たすことも求められています。

隣国ミャンマーと2,000km以上の国境を接するタイには、戦争や貧困から逃れてきた人々を受け入れる責任があるとの声もあります。移民問題への対応を誤れば、社会の分断が深まり、タイの安定にも影響を及ぼす可能性があります、

 

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