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2025年2月7日午前、タイ東部チョンブリ県の警察や入国管理局、観光警察など20名以上の捜査チームが、パタヤ地方裁判所の捜索令状を持ち、バンラムン郡ノーンプライライ地区にある高級プールヴィラを捜索しました。捜査の結果、中国人グループが違法にオンライン貸金業の拠点を開設していることが判明し、12人を逮捕しました。
捜索対象となったプールヴィラは、敷地面積1ライ(約1,600平方メートル)を超え、2階建ての大型建物1棟と小型建物2棟がありました。現場では、中国人の男11人、女1人の計12人を逮捕し、証拠品としてコンピューター10台、携帯電話61台、パスポート、電子マネーカード(ATMカード)、現金を押収しました。コンピューターの解析により、オンライン貸金業のウェブサイトを運営していた証拠が見つかり、少なくとも数百万バーツ規模の資金が流通していたことが確認されました。
通訳を通じた取り調べでは、容疑者の1人が、このプールヴィラを月額15万バーツ(約60万円)で賃貸し、2024年8月から7か月間居住していたと供述しました。彼らは、中国の顧客を対象に、WeChatアプリを利用してオンライン貸金業を行い、月に100人以上の顧客に1人あたり2,000~3,000元(約10,000~15,000バーツ)を貸し付け、30%の高金利を設定していたとのことです。また、従業員の給与は月15,000~20,000バーツ(約6万~8万円)で、これに加えてコミッションも支払われていたそうです。以前はドバイに拠点を置き、5年間にわたり同様のビジネスを行っていましたが、生活費の高騰によりタイへ拠点を移したと述べました。
警察によると、容疑者の多くは観光ビザや学生ビザで入国していたことが判明しました。「外国人が無許可で職業に従事した罪」に問われるほか、2人についてはビザの期限切れ(オーバーステイ)が確認されています。押収したコンピューターや携帯電話のデータをもとに、組織の実態や背後にいる首謀者を特定し、国際的な中国人詐欺組織の全容解明を進めていく方針です。
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