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2025年1月31日、タイ東北部ウボンラチャタニ県の病院で発生した放火事件の容疑者である40歳の男が逮捕されました。男は土地売買をめぐる詐欺被害に遭い、事業の失敗も重なったことで強いストレスを抱え、計画的に犯行に及んだとみられています。
男は拳銃と爆発物を持ち、病院の建物にガソリンを撒いて放火しました。患者や医療スタッフは避難を余儀なくされ、一時騒然となりました。火は約1時間後に消し止められましたが、病室のほとんどが焼損しました。事件後、男は車で逃走しましたが、バイクとの接触事故を起こし、警察に身柄を確保されました。
警察の調べによると、男は数日前に飛行機でウボンラチャタニに到着し、空港でレンタカーを借りていました。その後、一度病院を訪れ、周囲の状況を確認した上で、事件当日に再び訪れています。計画的に短銃型散弾銃とガソリンを準備し、犯行に及んだとみられています。
容疑者と病院とは直接の関係はなく、特定の人物を狙ったものではないとみられています。取り調べに対し、「事件を起こして注目を集めたかった」と供述しており、警察が詳しく調べています。また、「配布されたビラを参考にした」と話しており、その内容についても捜査が進められています。
事件当日、男は病院の建物内を歩き回り、ガソリンを袋に入れて投げ込み、火をつけました。さらに、消火活動を妨害するため、消火器を持ち出そうとした職員に向けて発砲していたことも分かりました。
警察は男を殺人未遂、放火、違法な銃器所持、公の場での銃器使用などの罪で訴追する方針です。病院内の安全確保のため、警備を強化しています。
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