|
|
タイ内閣は2025年1月28日の閣議で、教育格差是正基金(Equitable Education Fund: EEF)への財政支援を強化し、2026年度の予算として7,987億5,100万バーツを割り当てることを承認しました。この資金は、経済的に困難な学生への学習支援、教師の育成、さまざまな団体との協力推進に活用されます。タイ外務省広報局が2025年2月1日に伝えています。
この金額は、2025年度にEEFへ割り当てられた6,983億6,500万バーツと比較して約100億バーツの増額となります。資金は、貧困層の学生への学習支援、教師の育成および教育管理の発展、ネットワークパートナーとの協力による教育格差是正、教育格差是正のための研究・イノベーション推進、EEFの運営・発展および学習組織としての成長などに活用されます。
政府はEEFを通じて、約135万人の子どもや若者への補助を提供し、正式な教育制度への復帰と退学防止を支援する方針を示しています。また、多くのタイ企業がCSR(企業の社会的責任)活動の一環としてEEFへ資金を提供しています。
EEFは2018年に制定された「教育格差是正法」に基づき設立され、教育格差の解消を目的として研究や教師育成、経済的支援を行っています。首相の監督下にあり、閣議によって任命された「EEF運営委員会」が管理を担当しています。
運営委員会には、教育省、財務省、社会開発・人間安全保障省、内務省、公衆衛生省の5省庁の代表が含まれています。また、学術分野、民間企業、市民社会から選ばれた6人の独立専門家も委員会に加わり、教育格差是正のための取り組みを推進しています。
関連記事