大気汚染対策で電車無料、バンコクで1月25日～1月31日の期間限定

スリヤ・ジュンルンルアンキット副首相兼運輸大臣は、バンコクの深刻な大気汚染問題に対応するため、2025年1月25日から1月31日までの期間限定で、全ての電車およびBMTAバスの運賃を無料化する計画を発表しました。この施策は、PM2.5汚染を抑えるための緊急対策の一環として行われます。

公共交通利用率を20～30%向上へ

今回の取り組みは、公共交通機関の利用を促進し、自家用車の使用を減少させることで大気汚染を緩和することを目的としています。当局は、7日間の無料運行期間中に交通機関の利用状況と大気質を評価し、必要に応じて施策の延長を検討するとしています。

スリヤ副首相は「政府はBTSやBEMなど主要運営会社と連携し、この計画を迅速に進めている。無料化期間中の運営者への補償費、約1億4,000万バーツは中央予算から拠出される」と述べました。この提案は内閣会議で承認を受ける見込みです。

排気ガスチェックポイントも設置

運輸省はさらに、バンコク市内各地に排気ガスチェックポイントを設置し、車両の排出ガスを監視・削減する取り組みを強化しています。チェックポイントは以下の通りです：

• フューチャーパーク・ランシット
• クローントゥーイ港
• チャトゥチャック公園
• バンナー–トラート通り
• スウィンタウォン通り
• ラマ2通り
• ランシット–ナコンナヨック通り
• ボロマラッチャチョンナニー通り

政府はこの施策を通じ、都市部の大気汚染問題の改善を図ると同時に、公共交通の利用促進を目指しています。