2025年1月24日 配信
タイ政府は、2025年5月1日からタイへの全外国人入国者に対し、「オンラインTM6フォーム」の提出を義務付けると発表しました。これまで紙ベースで提供されていたTM6入国管理カードがデジタル化され、入国手続きの簡略化と効率化が進められます。
TM6フォームは、タイに入国する外国人旅行者が入国時に記入するカードで、氏名やパスポート番号、入国目的、滞在先住所などの情報が含まれます。これらの情報は、タイ滞在中の観光客の管理や出入国の記録に活用されています。
観光・スポーツ省によると、オンラインTM6フォームの導入は、観光客の追跡や安全性の向上を目的としています。また、観光産業の回復を目指す中で、タイを訪れる外国人の利便性を高める施策としても位置づけられています。
これにより、従来の紙ベースの手続きが不要になり、タイ滞在中の観光客をより効率的に管理できるようになります。同省の事務次官は「オンライン化により手続きが簡単になり、タイの安全性に対する信頼も高まる」と述べています。
1月中に観光・スポーツ省は、外務省やタイ国政府観光庁、航空会社、ホテル、旅行代理店など関係機関を招いて説明会を開催予定です。また、入国管理局がオンラインシステムのデモを実施し、各関係者とともに運用の詳細を調整するとのことです。
タイ政府は、以前から計画されている300バーツ（約1,200円）の入国料金導入について、システム安定化までの期間は見送る可能性が高いとしています。政府関係者は「TM6のデジタル化が完全に運用できるまで数カ月から1年程度かかる可能性がある」と説明しており、観光料金の導入はその後になる見通しです。
また、観光客の事前登録制度である「電子渡航認証」などの新しい入国手続き案についても、今回のオンラインTM6プロセスが安定するまで延期される可能性があるとのことです。
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