両替レート
|
|
タイ国立公園・野生動物・植物保全局(DNP)とタイ警察は2025年1月22日、国際的な野生動物密輸組織を摘発し、複数の保護動物と管理対象動物を押収したと発表しました。この摘発は、環境保護政策の一環として実施され、関与した4名が拘束されました。
1月21日夜、タイ南部チュムポーン県にて、外国からバンコクを目的地とした野生動物密輸の情報をもとに、警察が不審な車両を発見しました。車両内では、保護動物であるシロテテナガザル1頭とクロテテナガザル2頭、管理対象動物であるオランウータン3頭が確認されました。
その後、ノンタブリー県内の複数の野生動物保管場所を調査し、以下の動物がさらに押収されました。
保護動物: マングース1頭、カオカオホオジロ1羽
管理対象動物: ワタボウシタマリン7頭、レッサーパンダ2頭
押収されたレッサーパンダは1頭あたり約200万バーツ(約800万円)の価値があり、コロンビアから密輸されたと推定されています。他の動物はインドネシア経由でタイに持ち込まれた可能性があるとのことです。
押収された動物は、専門の獣医による健康診断を経て、ラチャブリ県の野生動物救護センターで保護される予定です。今回の摘発は、タイ政府が掲げる違法な野生動物取引撲滅に向けた取り組みの一環であり、国立公園局は今後も取り締まりを強化していく方針です。
タイは国際的な野生動物密輸のハブとされることも多く、国境を越えた密輸活動が頻発しています。今回の摘発は、国際的な協力と情報共有が犯罪防止において重要な役割を果たすことを改めて示すものとなりました。
関連記事
新着記事