コラートの忠犬ハチ公、シリパージュタポーン王女が引き取る

タイ東北部ナコンラチャシマ県（コラート）で、亡くなった飼い主を待ち続ける犬の「ムーデーン」が話題になっています。ムーデーンは、市場のセブンイレブン前でホームレスの男性に飼われていましたが、2024年11月に飼い主が亡くなった後も、その場所を離れずに過ごしていました。

その姿は、渋谷駅で亡くなった飼い主を待ち続けた忠犬ハチ公を彷彿とさせ、「コラートのハチ公」と呼ばれるように。ムーデーンの健気な姿はSNSで拡散され、多くの人の心を打ちました。

ムーデーンは、赤い毛並みとぽっちゃりとした体格が特徴の、人懐っこい性格の犬です。市場の人々から可愛がられ、食べ物や水をもらったり、コンビニのスタッフに世話をしてもらったりしながら過ごしていました。

しかし、ムーデーンは飼い主を失った悲しみから、重度のうつ病を患っていることがわかりました。この状況を心配したシリパージュタポーン王女は、ムーデーンを引き取り、心のケアをすることを決意されました。

王女自身も愛犬を亡くした経験があり、ムーデーンの気持ちを深く理解しているとのこと。王女はムーデーンに「あなたには私がいる、一緒に悲しみを乗り越えよう」と語りかけ、寺院に連れて行き、飼い主の供養をする予定だそうです。

ムーデーンの近況は、王女のSNSページで公開される予定です。王女は「ムーデーンを我が子同然に愛し、心身ともに大切に育てます」と誓っています。