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2025年1月22日、バンコク都教育局は、PM2.5微小粒子状物質の濃度が基準を超えたため、バンコク都立学校における対応方針を策定し、学校管理者が生徒の安全と健康を守るために判断して休校を指示できる措置を発表しました。
現時点で、空気質が健康に影響を及ぼし始めているとして、バンコク都立学校103校が休校を決定しました(2025年1月22日午前10時時点)。これらの学校では、オンライン授業や資料配布(自己学習用ガイド、教科書、プリント、練習問題など)を通じて学習を継続する予定です。また、各学校の状況に応じて後日補講が行われる見込みです。
チャッチャート・シッティパン都知事は、学校管理者に状況に応じた休校判断の権限を与えた理由について次のように述べています。
“保護者に負担をかけたくないという思いと、学校が基本的には安全な場所であると考えるためです。ただし、一部のエリアでは高濃度のPM2.5が問題となっており、例外的な対応が必要です。”
なお、バンコク都は都立学校を主に管理しており、教育省管轄の学校や私立学校については管理外であることも付け加えられました。
PM2.5濃度が「赤色ゾーン」に達した場合、以下の基準に基づいて休校が指示されます。
学校管理者:最大3日間の休校指示が可能
地区管理者:最大7日間の休校指示が可能
教育局長(5地区以上で赤色ゾーンが3日以上継続した場合):最大15日間の休校指示が可能
都知事(5地区以上で赤色ゾーンが継続する場合):期間を定めず休校を指示可能
現在、ノンカム地区が2025年1月20日から22日まで3日間連続で赤色ゾーンに該当しており、学校管理者が20日から22日までの休校を指示しました。その後、地区管理者が23日と24日の2日間、追加で休校を指示しました。
バンコク都は引き続き、PM2.5の影響を注視しながら、必要な措置を講じていく方針です。
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