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タイ政府は、オンラインギャンブルを政府の監視下に置くため、新たな規制を導入する計画を発表しました。アヌティン・チャーンウィーラクーン内務大臣兼副首相、この取り組みの一環として、法案の策定と「国家ギャンブル委員会」の設立を目指すと明らかにしました。タイ国営メディアNNTが2025年1月17日に伝えています。
この計画は、内務省とデジタル経済社会省の協力によって進められ、2か月以内に具体的な方針を決定する予定です。デジタル経済社会省はオンラインプラットフォームの管理を担い、内務省はギャンブルの分類や許可に関する規定を整備します。
アヌティン副首相は記者会見で、「地下ギャンブルを合法的な産業に移行させることで、経済的搾取や犯罪行為といった社会的な問題を減らすことができる」と述べ、規制の必要性を強調しました。
新しい規制案には、依存症や過剰な借金のリスクを抱える個人を特定する仕組みや、介入と監視のためのメカニズムが含まれています。また、違法行為に関与する運営者には厳しい罰則が科され、資産の没収や法的手続きが行われる予定です。一方、個人間の娯楽的な賭け事は規制の対象外となります。
提案されている枠組みでは、中央機関として「国家ギャンブル委員会」が設立され、オンラインギャンブル産業全体を監督する役割を担います。この委員会は、厳格な規制の執行やライセンスの管理を行い、業界の透明性と責任を確保することを目指します。
現在、内務省が新しい法律を起草中であり、これにはギャンブル業界の包括的な管理が盛り込まれる予定です。この法案は議会の承認が必要であり、施行方法については王令によるものか、正式な立法によるものかが検討されています。
タイ政府は、急速に拡大するオンラインギャンブル市場を効果的に規制するための法的枠組みの整備を急いでいます。政府関係者は、「この新しい法律によって、消費者保護と産業の健全な発展が可能になる」と期待を寄せています。
規制の詳細や施行時期については、今後の議会審議で明らかになる見通しです。
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