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中国人俳優誘拐の衝撃がタイ観光に影響!春節休暇中のフライト予約キャンセル2割も

2025年1月16日 配信

タイの格安航空会社タイ・ライオン・エアは、中国人俳優誘拐事件の影響で、中国人観光客からの予約が大幅に減少していると発表しました。同社によると、春節(中国正月)期間中のチャーター便の予約で約20%のキャンセルが発生しており、団体旅行の減少が特に顕著だといいます。この影響で、中国からタイへのチャーター便40便がキャンセルされる見込みです。2025年1月16日の各報道が伝えています。



1月3日、中国人俳優の王星氏が映画オーディションを装った偽の誘いによりタイへ渡航した後、タイ・ミャンマー国境を越えて人身売買業者に拉致される事件が発生しました。彼はミャンマー国内の詐欺センターに送られ、詐欺活動を強要されましたが、約1週間後に救出されました。この事件を受け、中国人観光客の間でタイへの渡航に対する懸念が高まり、予約のキャンセルや新規予約の減少が広がっているとみられます。

タイ・ライオン・エアのCEOは、この事件がタイの観光業界に短期的な影響を与えるとの見解を示し、政府に対し国際犯罪の取り締まりを強化するよう要請しました。「今回の事件は、観光客の信頼を大きく損ね、業界に深刻な影響を及ぼしました。政府が早急に対応し、タイの安全性を世界に示すことが必要です」と述べています。

タイ・ライオン・エアは現在、上海、広州、成都、杭州、深圳、西安の6つの中国都市からの路線を運航しており、搭乗率は約50%にとどまっています。コロナ禍以前は30以上の都市を結んでいましたが、中国路線はまだ完全な回復には至っていません。また、2024年3月に開始されたタイと中国間のビザ免除政策の影響で、タイ人乗客の割合が増加しており、同社は路線ごとに市場を再評価する戦略を進めているとしています。

 

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