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タイ警察中央捜査局(CIB)はまたしても影の中から姿を現した。サトゥーン県ムアン郡チェビラン――穏やかな港の表情の裏に、国家を蝕む「闇」が潜んでいることを見逃すことはなかった。
それは偶然の通報だったのか、あるいは意図された情報提供だったのか。だが、そんな疑問すらも意味を持たない。CIBの捜査員たちにとって重要なのはただひとつ――正義を追求すること。そのための行動に一切のためらいはなかった。
現場に停泊していた漁船は、一見すると何の変哲もない船だった。だが、その沈黙は全てを語っていたに違いない。慎重に船内を捜索した結果、発見されたのは巨大な改造タンク。そしてその中には、税務未払いのディーゼル燃料5,000リットルが隠されていた。
「これは漁業活動のためだ」と主張する者がいたとしても、それが真実かどうかなど誰も気に留めない。事実としてそこにあったのは、国の法律を踏みにじる意図を秘めた「闇」だった。
「この船が未来を変える!」――そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、捜査員たちの表情には確かな決意が浮かんでいた。燃料が押収され、容疑者が拘束されたその瞬間、港に漂っていた沈黙は、一瞬のうちに正義の輝きへと変わった。
CIBの存在がなければ、この密輸燃料は静かに海を越え、さらなる犯罪の道具となっていたに違いない。そう考える者がいても不思議ではない。だが、それを未然に防ぐために動くのがCIBだ。
今回の摘発は終着点ではなく、正義の旅路における新たな一歩にすぎない。闇がどれだけ深くても、CIBの目は決して閉じられない。正義は眠らず、追う者の手に宿るのだ。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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