プーケットで外国人の男2人がタクシー運転手を暴行、運賃トラブルが原因か

タイ南部のビーチリゾート・プーケットのスーパーマーケット前で、外国人の男2人がタクシー運転手を襲う様子が撮影された動画がSNSで拡散し、議論を呼んでいます。この事件は2024年12月3日に発生したとみられ、運賃をめぐるトラブルが暴行の原因だとされています。

Facebookページ「Phuket Hotnews」が拡散した動画には、白いTシャツを着た外国人の男2人のうち1人が、赤と黄色のタクシーの隣に立つ運転手を蹴る様子が映っています。暴行後、外国人たちはその場を立ち去りながら、自分たちの母国語で運転手に文句を言い続けました。

運転手は目撃者に対し、「彼らは運賃を払うのを拒否した。50バーツしかくれなかった」と説明しています。動画を撮影した人物や目撃者は、運転手に警察への通報を勧めるとともに、外国人たちの暴力的な行動を非難しました。

警察の調べによると、事件はテープカサッティー通り沿いのスーパーマーケットで発生。タクシー運転手は、外国人の男2人が「Bolt」アプリを通じてタクシーを予約し、パトンからタランの宿泊施設まで移動したと証言しています。この移動の運賃は570バーツでした。

しかし、外国人たちは現金200バーツしか持ち合わせておらず、残りを外国通貨で支払いたいと申し出ました。運転手は外国通貨の受け取りを拒否したため、外国人たちはスーパーマーケットで両替するよう依頼。運転手はこれに応じましたが、スーパーマーケットまでの移動の追加料金として200バーツを請求しました。これを拒否した外国人たちと運転手の間で口論が発生し、最終的に暴行に至ったといいます。

当初、タクシー運転手は警察に被害届を提出しませんでしたが、事件の動画がSNSで拡散したことで、警察は運転手を署に呼び出して事情を聞きました。運転手は、外国人の男2人に対して法的措置を取るつもりはないと述べています。

事件が報じられると、タイのネットユーザーたちの間で意見が分かれました。一部のユーザーは運転手に法的措置を取るべきだと訴える一方で、スーパーマーケットへの追加料金について事前に説明がなかった可能性を指摘し、外国人側に同情する声も上がっているのだとか。