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タイとベトナムの研究者チームは、タイ西部カンチャナブリ県のトゥンヤイ・ナレースワン野生生物保護区で、新種のイトトンボを発見しました。2024年12月27日にタイ国立公園・野生生物・植物保全局(DNP)で行われた記者会見で発表されたこの新種は、「Prodasineura sangkhla」と命名されました。
この発見は、タイの研究者とベトナム・ズイタン大学の科学者との共同研究の成果であり、生物多様性の豊かさと同地域の生態学的重要性を示しています。
新種のイトトンボは、タイとミャンマーの国境近くにあるTakeanthong滝で発見されました。「sangkhla」という種名は、発見地であるサンクラブリー地区にちなんで名付けられたもので、地域の文化的多様性と自然遺産を象徴しています。この名前はタイ語とミャンマー語の両方に由来し、「多様性」や「統合」を意味します。
発見された「Prodasineura sangkhla」には以下の特徴が見られます:
この種の発見により、トゥンヤイ・ナレースワン野生生物保護区で確認されているプロダシネウラ属の種は4種類目となり、タイ国内全体では6種類が記録されています。
タイ国立公園・野生生物・植物保全局副局長は、「イトトンボは小昆虫の捕食者として生態系に貢献すると同時に、河川の水質を示す指標生物としても重要です。この発見は、自然生態系の健全さを示しています」と述べました。
また、タイ国立公園・野生生物・植物保全局は次のような包括的な保全活動を行っており、新種発見の背景にもこうした取り組みがあると強調しました:
さらに、同氏は「今回の発見は、タイ国立公園・野生生物・植物保全局と国際的なパートナーシップの成功例です。科学的知識の向上に寄与するとともに、これら重要な生態系の長期的な保全への意識を高めるものです」と述べています。
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