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タイでゴリラ密輸の疑惑浮上、国際的な犯罪ネットワークを追跡中

2024年12月26日 配信

ゴリラのイメージ。事件とは関係ありません

タイ国立公園・野生動物・植物保全局とタイ警察天然資源・環境関連犯罪抑制局は、2024年12月23日にトルコのワシントン条約事務局から通報を受け、イスタンブール税関でゴリラの幼獣50匹が密輸されていた事件を捜査しています。このゴリラは「ウサギ」と偽って梱包されており、タイのナコンパトム県が最終目的地として指定されていました。この通報を基に、タイ当局はナコンパトム地方裁判所から捜索令状を取得し、12月25日に関係先を捜索しました。



今回の捜索では、ナコンパトム県にある農場が対象となり、農場主が外国人からウサギの輸入を請け負っていたことを認めましたが、ゴリラの密輸については否定しました。農場内からは所有許可証がある動物として、モルッカオウムやクロオウムなどが確認されましたが、大部分はすでに死亡しており、現在生存しているのは数羽のみでした。また、届出が不要な動物として22種類、計284匹の野生動物が確認され、ミーアキャットやカピバラ、プレーリードッグなどが含まれていました。

当局は、この事件が国際的な違法野生動物取引ネットワークに関連していると見ており、さらなる捜査を進める方針です。このネットワークはナイジェリアからトルコを経由し、タイを最終目的地とする経路が使われているとされています。今回の摘発は、依然として続く違法野生動物取引の深刻さを浮き彫りにしており、タイ政府は今後も野生動物保護と違法取引の撲滅に向けた取り組みを強化する方針です。

 

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