コレラ対策強化へ、タイ北部ターク県に緊急オペレーションセンター設置

タイ保健省は2024年12月26日、タイ北部ターク県において、コレラ感染拡大への対策として緊急オペレーションセンター（EOC）を設置したと公式Facebookページに投稿しました。この対応は、ミャンマーのシュエコッコ町で発生したコレラの状況を受け、感染がタイ国内に拡大するリスクを最小限に抑えるためのものです。

コレラとは？

コレラは、適切な衛生管理と衛生習慣を実践することで予防が可能な感染症です。しかし、清潔でない食品や水の摂取、汚染された環境での食品取り扱いが原因となる場合があります。

コレラの主な原因

• 汚染された食品、水、氷の摂取。
• 不衛生な手での食品取り扱い。

症状

• 急性の下痢（水様便または緩い便）。
• 吐き気、嘔吐。
• 脱水症状（口の渇き、喉の渇き、目の窪み、体の衰弱）。
• 重症化するとショック状態を引き起こすことも。

タイ保健局の取り組み

保健局は、感染リスクの軽減と市民の健康保護のため、以下の対策を進めています。

行政の対応

• 食品や水のコレラ菌汚染検査を実施。
• 水道水に含まれる塩素濃度の確認と基準値の維持。

飲食店や食品製造業者へのガイドライン

• 清潔で安全な材料を使用し調理する。
• 調理器具や設備の消毒、清掃を徹底。
• トイレや共用スペースの定期清掃を義務付け。

公共施設（学校、幼児センター、宗教施設など）

• 塩素濃度を維持し清潔な水の供給を確保。
• トイレや共用スペースの清掃と消毒を毎日実施。
• 食品の調理には衛生基準を遵守。

一般市民向けの注意点

• トイレ使用後や食事前に手洗いを徹底。
• 加熱調理された食品を摂取。
• 共用スプーンを使用して取り分ける習慣を推奨。

特に感染地域近隣の住民は、個人衛生を徹底し、飲料水を沸騰させたり塩素で消毒したりするなど、さらなる予防策を講じるよう呼びかけています。

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