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2024年12月21日19時40分頃、タイ全土で空に現れた謎の光が話題となりました。この現象は、白い光とその中心にある明るい点が特徴で、周囲にはぼんやりと広がる光が観測されました。光は西の空、金星付近に出現した後、北西方向へ移動し、最終的に見えなくなりました。タイの複数の県で目撃報告が寄せられています。
タイ国立天文学研究所(NARIT)の調査によると、同日18時34分、アメリカの宇宙技術企業スペースX(SpaceX)が、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地からファルコン9(Falcon 9)ロケットを打ち上げたことが確認されました。この光は、宇宙空間にいるロケットのエンジン噴射が太陽光を反射して生じたものと考えられています。同様の現象は2024年12月16日にも観測されており、専門家はこれが技術的進歩による自然な現象であると説明しています。
今回のスペースXのミッション「Bandwagon-2」では、地球低軌道(LEO)への衛星打ち上げが行われました。このミッションで搭載された主な衛星は以下の通りです。
425 Project SAR Sat 2 : 韓国国防部の軍事観測衛星
LizzieSat-2 と LizzieSat-3 : Sidus Space(米国)のインターネット衛星
ICEYE-X2 : フィンランドのICEYE社が開発したレーダー地球観測衛星
Hawk 11A, 11B, 11C : HawkEye 360(米国)の電波信号解析用衛星
Crocube : クロアチア初の地球観測用小型衛星
LASARSat : チェコ共和国の技術実証用超小型衛星
XCUBE-1 : Xplore(米国)の地球観測用超小型衛星
NARITの専門家は、「宇宙技術が進歩する中で、このような現象は今後ますます頻繁に見られるようになるでしょう。これは通常の現象であり、心配する必要はありません」と説明しています。
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