【大気汚染】PM2.5対策を強化、タイ首相が省庁に指示

ぺートンターン・チナワット首相は、PM2.5による大気汚染問題に対処するため、関係省庁に具体的な行動を指示しました。この取り組みは、天然資源・環境省、農業省、内務省、運輸省、そしてタイ王国警察と連携して行われ、農業の焼畑、車両の排気ガス、工業活動といった主要な汚染源に焦点を当てています。これにより、健康と環境への悪影響を抑えることを目指します。タイ国営メディアNNTが2024年12月21日に伝えています。

バンコク都庁（BMA）には、関連機関と連携して予防措置を実施する役割が課されています。2025年には、2023年と比較してPM2.5問題が緩和するとの予測が示されており、これは強化された対策の成果とされています。また、王立降雨・農業航空省（Department of Royal Rainmaking and Agricultural Aviation ）は、バンコク、周辺県、北部地域で雨を降らせる作業を進めており、これが大気汚染の緩和に寄与しています。

12月2日から16日の期間において、PM2.5のレベルは昨年の同時期と比較して低下していると報告されており、現在の取り組みの効果が現れつつあります。

今回の対策は、故プミポン国王陛下（ラマ9世）が提唱した「王室雨雲発生原則」に基づいて行われています。2025年の計画では、塩化ナトリウム剤を用いた雲形成、カルシウム系処方で雲の吸収能力を強化、さらにドライアイスや水噴霧を使用して逆温層内の粒子物質を拡散させるなど、最新の技術を駆使した方法が採用されています。

これらの日々の作業は、年末年始の祝祭期間中に空気の質を向上させることを目標としており、公共の健康と観光への影響を最小限に抑えることを目的としています。

PM2.5汚染は国家的な優先課題とされており、空気の質を改善し、健康的な環境を推進するための長期的な解決策が進行中です。この取り組みは、国民の健康と観光産業の発展にも大きく寄与すると期待されています。