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2024年11月30日(土)未明、タイ南部ラノーン県のパヤーム島付近で、ミャンマー哨戒船がタイ漁船団に攻撃を行い、乗組員2名が死亡、1隻の漁船が拿捕されるという重大な事件が発生しました。この事件により、ミャンマー当局にタイ人4名が拘束されており、タイ政府は即時解放を強く求めています。12月2日にタイ国営メディアNNTが伝えています。
マリット・サギアムポン外務大臣は、ミャンマー駐タイ大使を召喚し、ミャンマー海軍の行動について厳しく抗議。また、拘束されたタイ人乗組員の早期解放を要求するとともに、タイ当局が拘束中の彼らに面会できるよう要請しました。
ミャンマー側の対応として、ミャンマー大使は死亡事故への哀悼の意を表明し、問題解決に向けた努力が進められていると説明しました。同時に、タイ駐ミャンマー大使がミャンマーの首都ネピドーを訪問し、ミャンマー外務省の事務次官と協議を行いました。また、マリット外務大臣はミャンマー副首相兼外務大臣とも直接連絡を取り、さらなる協力を要請しています。
一方で、タイ海軍は事件がタイ領海内で発生した可能性があると指摘しており、必要に応じて報復措置を含む対応を検討すると発表しています。タイ政府は国民の安全と領海の主権を守るために、引き続き厳格な姿勢で臨むことを表明しています。
マリット外務大臣は、「拘束されたタイ人の早期解放と事件の平和的な解決を目指し、全ての必要な措置を講じている」と述べ、状況の迅速な収束に向けた決意を示しました。
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