サムイ島でロシア人女性観光客が高波にさらわれ海へ転落、岩場で休憩中に発生

タイ南部スラタニ県のサムイ島で2024年11月29日午後、岩場で休憩していたロシア人女性観光客が巨大な波にさらわれて海へ転落し、現在行方不明となっています。

女性は車で現場に到着し、岩場に座布団用のフォームマットを敷いて休憩しながら、海の景色を楽しんでいたとみられます。ところが突然、巨大波が押し寄せ、岩場から海へ転落しました。目撃者によりますと、女性は海上に約10分間浮かんでいたものの、次第に力尽きて沈んでいったとのことです。また、防犯カメラには波にさらわれる瞬間が記録されており、事故の様子が確認されました。

事故を受けて、地元当局と救助隊がすぐに捜索活動を開始しました。ジェットスキーを使用して転落地点周辺の海域を調査するとともに、徒歩で沿岸約2キロメートルの範囲を探索するなど、捜索が続けられております。しかし、現在のところ行方不明者の発見には至っていません。

女性の婚約者も現場で捜索活動を見守りつつ、心配そうに状況を注視しています。二人は数年間にわたり交際しており、今年も長期滞在でサムイ島を訪れていたそうです。12月中旬には結婚式を予定していたとのことで、婚約者は「一刻も早く見つけ出したい」と語っています。

地元当局は今回の事故を受け、観光客に対して危険区域への立ち入りを控えるよう強く呼びかけております。特に波が高い日には、海や岩場に近づかないよう注意喚起を行っております。捜索活動は現在も続いており、関係者は女性の無事を祈りながら全力で対応しています。