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バンコク都民にとって、ペットの飼育に関する新たな規則が施行されることが発表されました。この新ルールにより、約20万匹と推定されるバンコク首都圏の猫や犬を対象に、飼い主の責任を強化し、野良動物の増加を抑えるための取り組みが本格化します。Thai PBS Worldが、その詳細を伝えています。
最近の調査によると、バンコクには約20万匹の犬と猫が生息しており、そのうち約2万9000匹は野良で、犬は9000匹以上、猫は1万9900匹以上。残りはペットで、犬5万3911匹、猫11万5821匹となっています。
バンコク都は、犬や猫にマイクロチップを埋め込むことを義務化する規則案を承認しました。この規則は、バンコク都知事の署名後、官報に掲載され施行されます。施行から360日間の猶予期間が与えられ、その後は未登録のペットに対して罰則が適用される予定です。
飼い主は獣医によるマイクロチップ装着を行い、バンコク都庁に登録する必要があります。このマイクロチップにより、飼い主が問題のあるペットについて責任を問われる仕組みとなります。
新規則では、住宅の広さに応じて飼育可能なペット数が制限されます。例えば、20〜80平方メートルのコンドミニアムには犬1匹または猫1匹が上限で、特別な許可があれば最大2匹まで可能です。一戸建て住宅の場合、広さに応じて2匹から最大6匹までが許可されます。
なお、現在複数のペットを飼育している場合、新規則が遡及適用されることはありません。そのため、既存の飼い主が不安を感じる必要はありません。
攻撃性が問題視されている犬種(ピットブルテリア、ロットワイラーなど)や過去に暴力的な行動歴がある個体に対しては、外出時に口輪の着用や1メートル以下の短いリードの使用が義務付けられます。この規則は、最近増加している犬による攻撃事件への対策として導入されます。
バンコクでは約29,000匹の野良犬・猫がいるとされ、都市部での苦情が増加しています。バンコク都庁は現在、1,000匹を収容できるシェルターを運営していますが、需要を満たすには不十分な状況です。そのため、タイ北部のウタイターニー県に新たな施設を設置し、6,400匹の収容が可能になる予定です。また、継続的な不妊手術キャンペーンを実施し、野良動物の増加抑制に努めています。
この新規則は、ペット飼育のあり方を見直し、都市部のトラブルや衛生問題を解決することを目的としています。一方で、飼い主に新たな負担が課されることから、施行後の影響が注目されています。
■Microchips, muzzles, and more: A guide to Bangkok’s new pet rules
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