|
|
タイ北部ピチット県で、宗教施設における遺体を巡る問題が浮上しています。ナコンチャイボウォン瞑想センター(ポータレー郡バーンノーイ)で41体の遺体が発見された後、2024年11月26日にさらに別の森の寺院(バーンムーンナーク郡)で32体の遺体が見つかりました。この結果、両施設を合わせた遺体の数は合計73体に上ります。
調査によると、これらの遺体は「アスパカンマターン อสุภกรรมฐาน」と呼ばれる、遺体を使う不浄観瞑想の一環として寺院で保管されていたとのことです。寺院側は、遺体の多くが生前に献体の意思を表明した弟子やその家族であり、死亡証明書や献体証書などの関連書類を提示していると説明しました。
一方で、地元当局や警察は、遺体が適切に管理されているか、また法律に抵触する行為がなかったかについて調査を進めています。遺体の移動は禁止されており、身元確認や法的手続きが完了するまで現状維持が求められています。
調査では、この寺院がナコンチャイボウォン瞑想センターの創設者であるサイフォン師と関係が深いことが判明しました。同師は以前、バーンムーナーク郡で瞑想施設を運営していましたが、現在はポーターレー郡でセンターを管理しています。また、この寺院では過去に棺や大蛇の檻を使用した瞑想が行われ、事故が発生していたことも確認されています。
一連の施設には、多くの高官や企業家を含む修行者が訪れ、精神修行を行っていました。現在、地元の行政機関や仏教関連当局が協力し、施設内での活動が仏教規律や法律に違反していないかを調査しています。
今回の事件を受けて、瞑想施設への新たな訪問者の受け入れが一時的に停止されています。関係者は引き続き、遺体の管理方法や書類の適法性を確認するとともに、今後の対応策を検討していくとしています。
https://www.khaosod.co.th/around-thailand/news_9521181
—
関連記事