雨で大気汚染を洗う！PM2.5対策で人工降雨を強化、タイ政府が新たな取り組みを発表

タイ政府は、PM2.5による大気汚染を軽減するための対策を本格化させることを発表しました。微小粒子状物質が健康に及ぼす悪影響を抑えるため、農業・協同組合省が主導するキャンペーンでは、汚染地域での人工降雨の効果を最大限に高めることが目標とされています。2024年11月26日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

王室人工降雨局と航空機関が協力

この取り組みは、王立降雨・農業航空局や運輸省傘下のエアロナビゲーションラジオと協力し、雨を降らせる技術を改良する計画です。特にバンコクの混雑した空域では、航空ルートへの影響を最小限に抑えながらの実施が求められています。イッティ・シリラッタヤーコーン農業・協同組合副大臣は、物流面での課題を克服し、汚染対策を迅速かつ効果的に行う必要性を強調しました。

PM2.5の削減に向けた専門部隊として「PM2.5削減人工降雨ユニット」が設立され、バンコクやその都市圏、さらにタイ北部の一部地域に対応します。このユニットは、大気汚染の低減を目指すと同時に、航空交通との調整を綿密に行い、安全な運用を実現します。

新たな取り組みは12月から本格的に開始される予定で、PM2.5による健康被害が懸念される地域での空気質の改善が期待されています。この対策を通じて、影響を受ける住民により健康的で持続可能な生活環境を提供することを目指しています。

https://www.facebook.com/photo?fbid=960538769443587&set=a.591685012995633