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タイを拠点にムエタイ選手として活動を続ける、石田そうま(17歳)とゆうま(16歳)の石田兄弟が、週末のラジャダムヌンスタジアムに登場、2024年11月22日(金)はそうまが、23日(土)はゆうまが、それぞれタイ選手を相手にKO勝ちを飾った。
10月4日の兄弟競演から1か月、まず22日のラジャダムヌンノックアウトに出場したそうまは、対戦相手は30戦のキャリアを誇る、ペチャシリ・ソー・サマーンガーンメンとの3回戦(3分3ラウンド)を行った。
試合は、互角の立ち上がりだったが、プレッシャーを駆け続けたそうまが、初回終了間際に左ミドルキックをペッチャシリのボディに着弾させると、そのままペッチャシリは悶絶し、KO勝ちとなった。KOを決めた左ミドルについては「強く当たったというより、吸い込まれるように感触がなかった」とのことだった。
そして、23日のRWS(ラジャダムヌン・ワールドシリーズ)に登場したゆうま、対戦相手が当初予定していたミャンマー選手から、二転三転、次に決まったタイ人選手が計量を大幅にオーバーし、試合中止の可能性もあったが、地方での試合が決まっていたという、チャイモンコン・トゥーシーバミーキヨウがゆうまと対戦することに同意して、計量も済んだのは試合の前夜だった。こういったトラブルが頻発するのもタイのリングならでは。選手側も対戦相手が決まらない中で、集中力を保っていくのも難しいと言える。
チャイモンコンは過去にラジャダムヌンスタジアム最高峰のイベントである、このRWSにも参戦しており、実績も申し分ない選手。3回戦(3分3ラウンド)で行われた試合、ゆうまは初回、パンチ連打でチャイモンコンからダウンを奪うも、「振り回されてふらふらした」と試合後語ったように首相撲に苦しめられた。チャイモンコンが流れを引き戻したように思われた、第2ラウンド、ゆうまがチャイモンコンのボディへ左ボディーブローから続けて左ヒザを決めると、うずくまるようにダウン、そのままカウントアウトされた。
しっかり展開を作ってのKO劇に引き込まれた観客は、試合後に記念撮影を求め列を作った。ひとりひとりに丁寧に対応するゆうま、撮影中も嬉しい笑顔を見せていた。この日のRWS興行ではクマンドーイ・ペットインディアカデミーとジョムホート・コースワンタットのベテランの元王者同士の試合が組まれ、ムエタイファンの注目度が集まる中での印象的なKO勝ちとなった。ゆうまは10月の敗戦を充分に取り返したとも言える。
ゆうまの次戦はまだ未定であるが、正月返上で練習を続け、年始にも試合が組まれる予定、一方のそうまは年始、1月4日のRWSへの出場が内定している。
石田兄弟の試合の予定は、所属のロンポージムのFacebookページなどでアップされる。
ロンポームエタイボクシングジム
https://www.facebook.com/009009rompo
寄稿・Odasai(https://note.com/odasai_oda)
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