「核放射線を防ぐ」お守りの主張に批判　有名僧侶が警鐘

チェンマイ県の寺院で作られたとされる「マハー・チャクラパット瞑想のお守り」に関する話題が、インターネット上で物議を醸しています。このお守りは、「核放射線や病気を防ぐ」と宣伝され、広く注目を集める一方、批判も相次いでいます。

AMARIN TVによると、お守りに関する疑問を解消するため、有名な仏教僧を取材。この僧侶は、「こうした誇張された主張は、信仰を金銭目的で利用するものだ」と厳しく非難しました。また、聖なる物に超自然的な力を付与することは仏教の本来の教えに反し、迷信や無知を助長する行為だと述べています。

「仏教の本質は苦しみを和らげることにあります。根拠のない主張で人々を惑わせ、心を重くするものは、仏教の精神に反するものです。」とのこと。

さらに、お守りがもし社会に平和をもたらし、犯罪を減らし、人々の道徳心を高める効果があるのなら評価されるべきだとしながらも、現状では「金銭目的の欺瞞的な道具にすぎない」と断言しました。

この僧侶はまた、製作者に対して「本当に効果があるのなら、迷信を取り除き、人々の信仰を明確にすることを証明してみせるべきだ」と挑戦的な言葉を投げかけました。

最後に、一般市民に向けて、「こうした宣伝に惑わされず、冷静な判断を持つこと」の重要性を訴えて「このような主張を持ちかけられたら、『私は騙されません』としっかり伝えましょう。」と述べています。

お守りの販売を巡るこうした話題は、信仰と商業の境界線について改めて議論を巻き起こしそうです。

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