なんでも売る詐欺師の男女を逮捕、入金しても発送されず

タイ警察は2024年11月19日、詐欺およびコンピューター犯罪の容疑で20代の男女2名を逮捕しました。容疑は、「不正または欺瞞による手段で虚偽または偽造されたコンピューターデータをシステムに入力し、公衆に損害を与える可能性のある行為」とされています。

捜査によると、2人はFacebookのグループでコンサートチケットや衣類、電子機器などを格安で販売しているように見せかけ、購入希望者には偽造した書類を提示して信頼を得ていました。しかし、購入者が代金を送金すると連絡を絶ち、商品を発送することはありませんでした。この手口で、多くの被害者を生み出し、ブラックリストサイト「Blacklistseller」には計49件の通報が寄せられていました。警察は「被害額は比較的小さいものの、法を無視した行為を放置するわけにはいかない」とし、早急に捜査を進めていました。

その後の捜査で、2人がプラチュワップキリーカン県にある親族宅に身を隠していることが判明。捜査班は現地を包囲し、逮捕状を提示して2人を確保しました。取り調べにおいて、2人は一部の容疑を認め、過去に同様の詐欺行為を行ったことを認めましたが、現在はFacebookアカウントを売却し、犯罪行為から手を引いていると主張しました。警察はこの証言に疑念を抱き、引き続き捜査を進めるとしています。

2人はそれぞれ異なる警察署に送致され、今後法的手続きを進める予定です。