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タイ天然資源・環境省のチャルムチャイ・シーオーン大臣は、南部トラン県で増加するジュゴンの死亡に懸念を示しました。これらの死亡原因は、気候変動や海水の悪化によって引き起こされた海草藻場の急速な劣化にあります。海草はジュゴンの主要な食料源です。タイ国営メディアNNTが2024年11月18日に伝えています。
チャオマイ国立公園とムーコリボン禁猟区の主要な餌場では、海草の質と量が50%減少しており、ジュゴンは代替の生息地を求めて移動を余儀なくされています。この危機的な状況は、ジュゴンの生存を脅かし、保護活動の緊急性を浮き彫りにしています。
これに対応するため、タイ天然資源環境省海洋沿岸資源局とタイ国立公園・野生動物・植物保全局に対し、迅速な対策を実施するよう指示が出されました。これには、海草生息地の回復を加速させること、影響を受けた地域に補助的な食料源を導入すること、そしてジュゴン保護活動を支援するために地域社会と協力することが含まれます。
両機関には迅速な行動を求められ、進捗状況を定期的に報告して透明性と責任を確保することが求められています。焦点は、残存するジュゴンの個体群を保護し、さらなる損失を防ぎ、タイの海洋生物多様性における重要な役割を果たすジュゴンを守ることにあります。チャルムチャイ大臣は、アゼルバイジャンでのCOP 29会議から帰国後、影響を受けた地域を訪れ、保護活動の進捗を確認する計画を発表しました。これらの行動は、ジュゴンの保護とタイの重要な海洋生態系を守るという政府の決意を示しています。
■Minister Chalermchai Urges Action to Protect Dugongs|NNT
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