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ペートンターン・チナワット首相は、ペルーのリマで開催された第31回APEC首脳会議において、中国の習近平国家主席と会談し、タイと中国の協力関係を強化する方針を確認しました。この会談では、さまざまな分野での協力を深め、2025年に迎える両国の外交関係樹立50周年を祝う計画が話し合われました。タイ国営メディアNNTが2024年11月16日に伝えています。
会談では、貿易の拡大、文化交流、教育、宇宙探査、デジタル技術に焦点が当てられました。中国は、タイのBRICSグループへの参加を支持するとともに、アジア協力対話(ACD)やメコン・ランチャン協力などの地域サミット開催においても支援を約束しました。両国はまた、国際犯罪やサイバー脅威への対策を強化し、タイ産農産物の貿易促進やクリーンエネルギー・新興産業への投資を推進することを誓いました。
ペートンターン首相は、中国のクリーンエネルギー、災害管理、革新技術における進展を称賛し、これらの成功から学びたい意向を示しました。また、中国の「グローバル文明イニシアチブ」に基づく文化・観光交流の可能性に言及しました。習主席は、教育プログラムや若者育成、人的交流の拡充を約束し、さらなる関係強化を目指しました。
50周年記念の一環として、中国は仏舎利をタイへ譲渡し、サナームルアン広場の式典会場に一時的に安置して一般に拝観できるようにします。また、中国は友好の象徴として、ジャイアントパンダをタイに派遣する計画も発表しました。
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