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2024年11月14日、タイ南部プーケット県で発見されたジュゴンの死骸について、アンダマン海上層海洋・沿岸資源研究センターが調査を開始しました。死骸はバンロン港の入り口付近の運河で見つかり、現地には海洋資源保護部門の職員も派遣され、死骸の移動作業が行われました。
調査の結果、発見されたジュゴンは成体のオスで、体長223cm(頭部を除く)、体重は約250kgと推定されました。死骸は非常に腐敗が進んでおり、身体的には「痩せた状態」(BCS 2/5)でした。外的な検査により、ジュゴンの首周りには鋭利なもので切られた跡があり、さらに頭部は脊椎の最初の部分で切断されていたことが確認されました。また、背部の皮膚には群れの行動による傷痕が残り、体にはフジツボが付着していました。右側のひれには締め付けられた跡も見受けられました。
タイ政府は、ジュゴンの死因を調査するために、専門の解剖を行うことを決定しました。現在、死骸は解剖のために移動されており、死因の解明が進められています。ジュゴンは絶滅危惧種として保護されており、今回の事案は地域社会や政府の間で深刻に受け止められています。
タイにおいて、ジュゴンはその生息環境の保護と保全が重要視されている動物です。特にアンダマン海域では、ジュゴンを含む海洋生物の生息が危ぶまれており、さまざまな保護活動が行われています。今回の事案が、さらに多くの保護活動の強化や、地元住民との協力の重要性を再認識させる結果となることが期待されています。
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今後、解剖の結果を受けて、詳細な調査が行われる予定です。タイ政府は、引き続き海洋資源の保護に取り組んでおり、今回の事案が同様の事故防止につながることを目指しています。
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