多くの外国人旅行者が訪れるタイ南部プーケット県で、深刻なゴミ問題が発生しています。県全体で1日あたり1,400トンを超えるゴミが発生し、廃棄物処理センターに送られているものの、焼却炉の処理能力は1日700トンにとどまっており、処理が追いつかない状況です。プーケット市は、余剰ゴミを受け入れるために埋立地の拡張作業を急いでいます。各報道が伝えています。
スパチョーク副市長は、関係者と共に県の廃棄物処理センターを視察し、埋立地の整備状況を確認しました。焼却処理しきれない余剰ゴミを埋立地に埋めるため、現在、埋立地4と5の拡張作業が進められています。埋立地3はすでに満杯となっており、市は11月15日(金)までに拡張作業を完了させ、埋立地3を閉鎖する予定です。これにより、悪臭などの問題を防ぐ狙いがあるとしています。
現在、プーケット市には地方自治体やさまざまな機関から1日約1,400トンのゴミが集められていますが、焼却炉で処理できるのは700トンのみです。このため、約400~500トンの余剰ゴミが埋立地に送られ、埋立地の限界を超えてしまっている状況です。
ゴミの増加の主な要因は観光業の発展とされています。プーケットには毎月多くの国内外の観光客が訪れ、さらに事業活動の活発化や家庭からのゴミも増加しています。11月末には正式な観光シーズンが始まるため、ゴミの量がさらに増えることが予想され、市は対応に追われている状況です。