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タイ南部プーケットで観光業務用に登録されている「緑ナンバー車」が、配車アプリを介して乗客を送迎したために罰金を科される事態が発生し、ドライバーたちが困惑しています。緑ナンバー車は観光客を送迎するための車両であり、通常は事業用として登録されていますが、最近の法改正によりアプリを通じた送迎が違法とされ、問題が表面化しました。
11月5日、プーケット県サパンヒン中央ステージ横に、緑ナンバー車のドライバーたちが集結し、配車アプリを通じて乗客を送迎する権利を求めるための話し合いが行われました。ドライバーの代表者は、コロナ禍で観光客が減少した際、収入を補うために配車アプリを利用したと説明しました。しかし11月初め、警察によって複数の仲間が逮捕され、2,000バーツの罰金を科されたことにより、ドライバーたちの生活が困難に直面していると述べました。
新たな法律により、緑ナンバー車が配車アプリを通じて乗客を受け入れることが禁止されましたが、ドライバーたちはこの規制の緩和を求めています。法改正が実現するまでの間、柔軟な運用を求める声も上がっており、生活を守るために行政側に支援を要請しています。
一方、プーケット県の運輸当局は、現行の法律に従って緑ナンバー車が配車アプリを利用することはできないと説明しています。緑ナンバー車は観光業務専用に登録されたものであり、電子システムを通じた乗客の送迎は違法行為に該当します。しかし、合法的に配車アプリを利用した送迎を行いたい場合は、「タイプ18」として新たに登録することで、配車アプリを通じた乗客の送迎が可能になります。
ドライバーたちは、今後も継続して法改正を求める活動を行い、生活の安定を目指して行政との交渉を続けていく方針です。運輸局も今後の動向を注視し、法の運用と改正について議論を進める必要があります。
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