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タイ麻薬統制委員会事務局(Office of Narcotics Control Board:ONCB)は2024年11月6日、MDMA密輸容疑で外国人容疑者2人(イギリス人、オランダ人)を逮捕したと発表しました。さらにイギリスへの大麻輸出計画が明らかになりました。
11月4日、タイ麻薬統制委員会事務局らは共同でイギリス発の国際郵便を捜査し、MDMA 210グラムが健康食品の容器に偽装されていたのを発見・押収しました。これを受け、翌5日にサトゥープラディット地区のコンドミニアムで容疑者2人を逮捕。さらに、クロントゥーイ地区の家宅捜索で真空包装された大麻30キログラムや輸出用の真空包装装置、大量の航空運送状を押収しました。これらは枕に偽装されてイギリスへ送られる予定だったほか、大麻樹脂1.4キログラムも発見されました。続けてプラカノン地区でも大麻6キログラムが押収されました。
当局は、10月初旬にイギリス政府からタイ産大麻の密輸問題が提起されていたことを明かし、「イギリスへの密輸が急増しており、今後は関係機関と協力し取り締まりを強化する」と述べました。また、タイからイギリスへの不法輸送を防ぐため、タイ麻薬統制委員会事務局は空港での監視体制を強化し、情報交換や連携を進めています。11月1日・2日にはスワンナプーム空港でマレーシア人3人が大麻89キログラムを所持し、イタリアやイギリスへ向かおうとしていたところを逮捕しています。
タイ麻薬統制委員会事務局は今後、イギリス政府と協力し、イギリス国内での広報活動や違法行為に関与する人物の捜査を進める方針です。
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