偽の捜査令状で外国人を恐喝、タイのサイバー警察官6人を逮捕

バンコクのトゥンソーンホーン警察署は2024年10月31日、タイ警察サイバー犯罪捜査局（サイバー警察）所属の警察官6人と民間人1人を逮捕しました。容疑者たちは、捜査令状を偽造して外国人の家宅を捜索し、金銭を脅し取ろうとしたとされています。

被害者である外国人は、バヌアツ国籍の男性を中心に、妻、中国人の友人、家政婦を含む5人が、サムットプラカーン県の自宅で捜索を受けたと訴えています。容疑者たちは、裁判所の捜査令状を示して捜索を行い、パスポートの偽造に関与していると脅迫したとされます。

容疑者たちは、家政婦の雇用が不法であることを指摘し、法的問題を回避するために3億バーツまたは仮想通貨10万USDTの支払いを要求しました。被害者は支払いを拒否しましたが、さらに拘束され、最終的に仮想通貨で500万バーツ相当を支払うことになりました。その後も脅迫が続き、追加の70万バーツを要求されましたが、被害者側は弁護士を通じて警察に訴え、捜査が始まりました。

警察の捜査により、この事件には警察官や民間人を含む12人が関与していたことが判明し、取り調べと逮捕が進められています。