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タイ天然資源環境省海洋沿岸資源局（DMCR）は、アンダマン海沿岸で発生したジュゴンの座礁状況について報告しました。2024年10月1日から24日までに確認された座礁事例は計8件で、うち1頭はトラン県で発見時に生存していたものの翌日死亡しました。他の7頭は死体で発見されており、内訳はプーケット県で2頭、クラビー県で1頭、トラン県で2頭、サトゥン県で3頭となっています。死体の状態は、新鮮なものが1頭、腐敗が進行したものが6頭です。
DMCRの検死結果によると、確認されたジュゴンはオス4頭、メス4頭で、多くは若年個体（5頭）、残りは成体（3頭）でした。死因が特定できないものもありますが、病気が原因とみられるものが3頭、漁具が原因と推測されるものが1頭含まれていました。特に、病気が原因で死亡したとされるジュゴンは痩せており、消化器官に食物がほとんど見られなかったため、生息地における海草の劣化が影響している可能性も考えられています。
この状況を受けて、タイ天然資源環境省は研究者やスタッフを現地に派遣し、アンダマン海沿岸におけるジュゴンや希少海洋生物の生息状況および海草の分布状況の監視を強化する方針を明らかにしました。これにより、ジュゴンの個体数や分布の全体像を把握し、保護・管理のための対策を検討するための基礎データとして活用される予定です。
また、DMCRは観光船や漁船に対し、ジュゴンや他の海洋生物を危険にさらさないよう、慎重に航行するよう協力を求めています。沿岸の海洋状況や希少海洋生物に関する情報提供は、海洋保護ホットライン1362で受け付けています。
