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「Chang」を醸造するThaiBev社のビール部門は、2024年にはタイ全体のビール消費量が約20億リットルに達し、2,000億バーツ規模に成長するとの見通しを示しています。
同社は、プレミアム商品である「Coldbrew」や「Federbroy」、非加熱処理の「Chang」などを前面に押し出し、さらなるシェア拡大を図るとしています。流通チャネルの拡大や棚スペースの確保、技術革新の導入にも注力し、2025年には市場規模がコロナ禍前の水準に回復することが予想されています。
一方、市場トップを維持するBoon Rawd Breweryも、積極的なマーケティング活動を展開し、自社ブランドの強化を図っています。公式な市場データによれば、昨年「Leo」は単独で50%のシェアを持ち、17年連続でトップブランドの地位を維持しています。
なお、タイのビール市場は約98%が国内企業によって占められており、欧州からの輸入ビールは約1%にとどまっています。
タイのビール業界は歴史ある企業と新参企業が競り合う中で、「Chang」が「Singha」や「Leo」といった長年の強豪ブランドにどこまで迫ることができるかが、今後の注目点となっています。
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