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タイで創設され、世界中で注目を集める国際的なミスコンテスト「ミスグランド・インターナショナル(Miss Grand International, MGI)」は2014年10月8日、カンボジアで開催(タイの共催)予定だった「ミス・グランド・インターナショナル 2024」をキャンセルし、全てのイベントをタイに移すと発表しました。この決定は、カンボジアの主催団体が契約に基づく基準を満たさなかったことを理由としています。
一方、カンボジア側はこれに強く反発しており、「ミスグランド・カンボジア」の公式ページでは、ミスグランド・インターナショナルとのライセンス契約を終了したと発表。カンボジアが開催国として尊重されなかったことや、協力体制の不備が理由だとしています。
元々、ミスグランド・インターナショナル2024はタイとカンボジアの共催で行われる予定でした。カンボジアでは10月3日から15日にかけて合宿が予定されており、水着コンテストなどの主要イベントも開催される計画でした。
この対立が公になったのは10月8日で、タイとカンボジアのメディアが一斉に報道し、特にソーシャルメディアで話題が広がりました。この状況に対して、**タイジャーナリスト協会(TJA)とカンボジアジャーナリストクラブ(CCJ)**は、両組織の緊張がさらに悪化する可能性を懸念する共同声明を発表しました。
声明では、「今回の対立が更なる広範な衝突に発展することを懸念している」とし、両国のメディアに対して、事件を慎重かつ冷静に報道するよう求めています。また、メディアは両企業間の対立を過剰に煽らず、ソーシャルメディア上での情報拡散にも慎重になるべきだと強調しました。
TJAとCCJは10月10日にオンライン会議を開き、事態の収束を図るための情報交換を行いました。両団体は、ミスグランド・インターナショナルとカンボジア側の主催団体が早急に問題を解決し、両国間の関係に悪影響を与えることがないように呼びかけています。
両国のジャーナリスト協会は、今後の展開を見守りつつ、引き続き関係各所と連携して状況の鎮静化を目指すとしています。
ミス・グランド・インターナショナルは、「戦争と暴力を止めよう(Stop the War and Violence)」をスローガンに掲げ、2013年にタイで創設されたミスコンテストです。世界中から約100カ国の代表が集い、SNSでの影響力や公平性が評価される、国際的なコンテストとして知られています。今回のカンボジア開催中止は、国際的な関心を集め、今後の動向が注目されています。
■Thai and Cambodian journalist associations warn of escalating tensions following Miss Grand scandal
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