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タイは国連人権理事会(UNHRC)選挙で大きな勝利を収め、177票を獲得して理事会メンバーとしての3年間の任期を獲得しました。この得票数は、全候補国の中で最も高いものでした。2024年10月10日に、THAI PBS WORLDが報じています。
この選挙では、キプロスとカタールがそれぞれ167票、韓国が161票、マーシャル諸島が120票を獲得しました。一方、サウジアラビアは117票にとどまり、6つの候補国の中で最も少ない票数で、5つの空席を争う選挙に敗北しました。
今回の成功は、タイが国際的な評判を高めようとする中で重要な節目となりました。新政府の選出後、タイは国連人権理事会メンバーとの対話を促進し、権利と自由の保護を強化することを目指していました。このキャンペーンが国連加盟国に強く支持されたことが勝因となりました。
2006年に設立された国連人権理事会は、世界各国の人権保護を強化する役割を担っており、47の加盟国から構成されています。理事会メンバーは5つの地域グループに分かれ、タイと共にエチオピアやカタールなど、18カ国が新たに3年間の任期を務めることとなりました。
サウジアラビアが議席を獲得できなかったことは、多くの人権団体から歓迎されました。人権保護団体「リプリーブ」は、「サウジアラビアの[皇太子]ムハンマド・ビン・サルマン政権は長い間、重大な人権侵害を犯しても罰せられないかのように振る舞ってきた」と強く非難しました。
また、国際人権サービスのテス・マケヴォイ氏は、「基本的人権を侵害する国家に、人権プロセスを自分たちの利益のために操作させることは認められないという明確なメッセージが送られた」と述べました。
タイはこの選挙勝利により、2024年からの3年間、アフリカやアジア太平洋地域の当選国と共に国連人権理事会メンバーとしての役割を果たすこととなります。
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