タイの若者、住宅購入より賃貸を選好～価格高騰と貯蓄不足が主因

新たな調査によると、タイの若者の間で住宅購入よりも賃貸を選ぶ傾向が強まっていることがわかりました。主な理由として、住宅価格の高騰や十分な貯蓄がないことが挙げられています。また、経済の不確実性が高まる中で、資金繰りに対する不安も影響しています。2024年10月9日の各報道が伝えています。

DDプロパティが実施した消費者意識調査によれば、過半数の56%が「住宅購入に十分な貯蓄がない」と回答。また、37%は「住宅価格が高すぎるため、購入を避けて貯蓄を優先している」と答えています。さらに、36%の回答者は「現在、住宅を購入する必要性や緊急性を感じていない」としています。

この調査結果は、多くの賃貸者が経済状況の不安定さから、住宅購入のリスクを避けて賃貸を選んでいることを示しています。賃貸の方が経済的に柔軟であり、長期的な財務負担を抑える手段と捉えられています。

また、若者の間では「ジェネレーション・レント」というトレンドが広がりつつあり、将来の引っ越しの柔軟性を重視するライフスタイルが浸透しています。調査によると、39%の賃貸者が「まず2年間は賃貸し、その後に住宅を購入する計画」を持っており、29%は「どれくらい賃貸を続けるか決めていない」と答えています。一方、5%は「一生賃貸を続けるつもり」と回答しました。