タイから首相とLGBTQ+権利活動家が2024年の「TIME100 Next」リストに選出

米国のタイム誌は2024年10月2日、タイのペートンタン・チナワット（Paetongtarn Shinawatra）首相と、LGBTQ+の権利活動家であるPlaifah Kyoka Shodladd氏を、未来を形作る新進気鋭のリーダーを称える「2024 TIME100 Next」リストに選出しました。

タイム誌によると、ペートンタン首相は8月18日、38歳の誕生日を目前にして、タイ最年少の首相に就任し、歴史を刻みました。
「彼女の台頭はそれほど驚きではありません。ペートンタン氏は、2001年に首相に選出され、5年後に失脚した億万長者のメディア王タクシン・チナワットの末娘です」とタイム誌は記しています。
タイム誌は、もし新しいタイの首相が彼女の家族が過去に経験した政治的追放を避けたいのであれば、新しい経済政策を実行しながら、チナワット家の政治王朝を嫌う国内の権力構造をなだめる方法を見つける必要があると伝えています。

また、タイム誌は、LGBTQ+の権利活動家であり作家でもあるPlaifah氏が、タイの国会でスピーチをした際、彼女の肩には一世代の重荷がかかっていたと伝えています。
「まるで私が自分のZ世代らしさを背負って、国会が実際に国民のものであることを本当に示すような感じでした」と19歳のPlaifah氏は語っています。
彼女は、画期的な婚姻平等法案に関する委員会のメンバーとして、議員たちに対して発言しました。

 10月9日、タイム誌はニューヨークで第4回「TIME100 Next」イベントを開催し、2024年リストに掲載された人物を称えます。

■TIME100 Next 2024